チョン・ドヨン×キム・ナムギル

無頼漢 渇いた罪

10.3〔土〕シネマート新宿、シネマート心斎橋他、ロードショー

イントロダクション
イントロダクション:殺人犯の恋人と知りながらも、惹かれる刑事。自分の恋人を追う刑事だとは知らずに惹かれる女。それが愛と気づかない男と、愛だと信じたい女のハードボイルド・メロドラマ” 韓国を代表する女優、チョン・ドヨン。『シークレット・サンシャイン』(08)で、第60回カンヌ国際映画祭主演女優賞を見事受賞。第63回カンヌ映画祭では『ハウスメイド』(11)がコンペに招待され、2014年・第67回カンヌ映画祭では審査員をつとめた。彼女自身「参加することは決して簡単ではない」というカンヌ映画祭に、『無頼漢 渇いた罪』は「ある視点」部門に招待され、チョン・ドヨンのカンヌ3本目の参加作品となる。逃亡犯の恋人を待ちながら場末の街で生きる女を演じ、その絶対的な存在感をスクリーンでみせつける。逃亡犯を追う潜入捜査官には、本国で866万人を動員した海洋アドベンチャー『パイレーツ』(15)や大ヒットドラマ「赤と黒」等に出演し、日本でも大人気のキム・ナムギル。監督は『キリマンジャロ』(07)のオ・スンウク。逃亡犯の情婦と、潜入捜査官の男は、許されない関係でありながら強く惹かれあうようになる。しかし、それは互いを傷つけ合うことでもあった―。逃亡犯を演じるのは『皇帝のために』(15)のパク・ソンウン。ナムギルとの無言で闘い続ける激しいアクションシーンも必見!
ストーリー
殺人課の刑事チョン・ジェゴン(キム・ナムギル)は殺人事件の容疑者パク・ジュンギル(パク・ソンウン)を追っていた。容疑者は必ずバーで働く恋人キム・ヘギョン(チョン・ドヨン)と連絡を取るとみたジェゴンは、ジュンギルの元刑務所仲間を装い、フロアマネージャーとしてヘギョンの働く店へ潜入し彼女を監視する。しかし彼女のそばで過ごすうち、ジェゴンは奇妙な罪悪感にとらわれ出し、容疑者逮捕の信念すらも揺らぎはじめる。これまで仕事一筋だったジェゴンは、彼女に対して抱く自分の感情に困惑する。一方、ヘギョンは恋人が戻ってくるのを待ち続けるが、いつもそばにいてくれるジェゴンに心を開きはじめるのだった―
キャスト&スタッフ
【チョン・ドヨン <キム・ヘギョン>】ハン・ソッキュと共演の『接続 ザ・コンタクト』〈未〉から『シークレット・サンシャイン』(08)『ハウスメイド』(11)そして『マルティニークからの祈り』(14)まで、女優チョン・ドヨンのフィルモグラフィーは韓国映画がこれまで描いてきた女性像の軌跡でもある。本作『無頼漢 渇いた罪』ではヘギョンというこれまで演じたことのない新しいタイプの役に挑戦している。ヘギョンは場末のバーでお酒と笑い、そして体を売る 底辺の女だ。しかし1人の潜入捜査官と出会ったとき、心が乱される。喜び、怒り、悲しみ、そんな言葉では言い表せない感情が、彼女の瞳に宿り、その印象的な演技に観客は釘付けになる。映画出演作:『マルティニークからの祈り』(14)『ハウスメイド』(11)『素晴らしい一日』(11) 『シークレット・サンシャイン』(08)『ユア・マイ・サンシャイン』(06) 『我が心のオルガン』(06)『スキャンダル』(04)『ハッピーエンド』(04)
【キム・ナムギル <チョン・ジェゴン刑事/イ・ヨンジュン>】本作でのキム・ナムギルは、私たちの知る彼とは一味違う。本作で演じるのは冷徹な刑事チョン・ジェゴン。何がなんでも犯人を捕まえるという情熱以外の感情を表に出さない。しかし徐々に容疑者の恋人に対し、自分の中にあるとも知らなかった感情が芽生えてくるのを感じはじめる。容疑者を追い続けることへの疲労感、職務に没頭するあまり見せてしまう残酷さ、そして自分の中に生まれる新たな感情へのとまどい、キム・ナムギルは過剰にドラマティックになることなくこれらの感情を表現してみせる。この映画での彼の演技は間違いなく、これまでの彼の熱狂的なファンたちをも驚かすことだろう。映画出演作:『パイレーツ』(15)『美人図』(10)『後悔なんてしない』(08)
【パク・ソンウン <パク・ジュンギル>】『ナンバー・スリー NO.3』〈未〉のハン・ソッキュの部下役でデビュー。「太王四神記」でチュムチ役を演じ注目を浴びる。その後、様々なドラマ・映画に立て続けに出演。『新しき世界』(14)で強烈な印象を与え、第50回大鐘賞、第49回百想芸術大賞の助演男優賞にノミネート されるなど、高い演技力に注目が集まる。『皇帝のために』(15)では、イ・ミンギを従える釜山最大の闇組織のボスを演じ、2015年3月に韓国で公開された『殺人依頼』では、罪悪感も同情心もない連続殺人鬼を演じ、圧倒的な存在感と奥深い演技力で観る人々を魅了し続けている。映画出演作:『皇帝のために』(15) 『ハイヒールの男』 (15) 『同窓生』(14)『新しき世界』(14)『王の涙 イ・サンの決断』 (14) 『白夜行-白い闇の中を歩く-』(12)『Mr.ソクラテス』(06)
【監督:オ・スンウク】オ・スンウクはイ・チャンドン監督デビュー作『グリーンフィッシュ』(00)や生と死のテーマをロマンティックな恋愛ドラマに仕上げたホ・ジノ監督の『八月のクリスマス』(99)の脚本家として名声を得た。
ギャングと刑事のリアルな描写が絶賛された監督デビュー作の『キリマンジャロ』(07※韓国公開2000年)では自ら脚本も執筆し、激しいアクションを交えた斬新なスタイルで犯罪映画の常識を覆した。本作では『キリマンジャロ』以来、14年ぶりにメガホンを取り、これまでにない韓国初のハードボイルド・メロドラマを作りあげた。
【美術:パク・イルヒョン】パク・イルヒョンは韓国の映画美術と共に成長し、映画の空間に感性を吹き込み、新たな発展を実現させてきた。『春香秘伝 The Servant』<未>では、第31回青龍映画賞の美術賞ノミネート、『群盗』(15)では第51回大鐘賞の美術賞にノミネートされている。
【音楽:チョ・ヨンウク】チョ・ヨンウクは『オールド・ボーイ』(04)、『ラブストーリー』(04)、『親切なクムジャさん』(05)といった作品で音楽が映画にどれだけ影響を与えることができるのかを証明した。『群盗』(15)、『新しき世界』(14)、『ベルリン・ファイル』(13)
劇場情報
都道府県 劇場 公開日
東京 シネマート新宿 1/14のみ
東京 シネマート心斎橋 1/14のみ
メイジャー