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東アジアが世界の列強による勢力拡大の標的となり、混沌としていた1919年。ロシアでは革命後、革命政権と反革命軍の間で紛争が各地で勃発していた。そんな中、反革命軍政府の金塊を積んだコルチャック提督の装甲列車がロシアからシベリア、そして満州を目指してツンドラ地帯を駆け抜けてる。そして、その財宝を執拗に狙う者たちが、争奪戦を開始しようとしていた。
コルト・マルテーズがその争いの場に姿を現わしたのは、秘密結社"レッド・ランタン"のためだった。彼はその集団に一度ならず命を救われており、また彼が追い求める女性の消息を知るのがそのメンバーの一人だったからだ。コルトは永年の友であり、敵でもある脱走兵ラスプーチンと共に、美しくも強情なロシアの女公爵マリーナや赤毛のジンギスカンになりたいと思っている反革命軍のシュテルンベルグ男爵、アメリカ人の飛行士ジャック、かつて同じ女性を愛した過去があるキャプテン・ニーノらと関わりながら、列車へと近づいていく。やがて豪雪の山岳地帯を走る列車に乗り込むことができたコルトは車内で宿敵と対面するのだった・・・。 |
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