殺人者の記憶法

大ヒット公開中

深みのあるテーマと展開の速さ、度重なるどんでん返し、サスペンスにユーモアまで兼ね備えた本作は韓国公開時、初登場1位にいきなり踊り出る。アルツハイマーの元連続殺人鬼が新たな殺人鬼の登場により、忘れていた殺人の習慣が蘇る傑作クライムスリラーだ。
主演のソル・ギョングは、『ソウォン/願い』『力道山』『シルミド/SILMIDO』『オアシス』と多彩な役を演じ“カメレオン俳優”と呼ばれる演技派だが、元連続殺人犯を演じるにあたり手の肉が落ちるほど激痩せし老人のように見える役作りをして挑んだ。アルツハイマーのため、現実と妄想の間で混沌とする様は“視線の変化”だけで完璧に表現してみせ、監督や共演者を驚嘆させた。謎の男には『ワン・デイ 悲しみが消えるまで』『パイレーツ』のキム・ナムギル、主人公の一人娘に『江南ブルース』のキム・ソリョン(AOA)、警察署長に『国際市場で逢いましょう』のオ・ダルス。監督はスタイリッシュな
映像に定評のある『サスペクト 哀しき容疑者』のウォン・シニョン。

ベストセラー小説の映画化!

これまでにない型破りなキャラクターを主人公に据えた小説「殺人者の記憶法」は、予約だけで韓国でベストセラーとなり、発売すると同時に1位を記録。文学界にセンセーショナルをまき起こした小説の
待望の映画化である。

Story

獣医のビョンスはアルツハイマーで元連続殺人鬼という顔を持ち、日々の出来事を“録音”することを
習慣に過ごしていた。ある日、接触事故を起こし謎の男テジュに出会う。その目つきに彼もまた殺人犯だと確信し、警察に通報するがまともに取りあってもらえない。やがてテジュはビョンスの愛娘ウンヒの彼として目の前に現れる。ビョンスは1人でテジュを捕らえようとするが、アルツハイマーにより記憶は途切れ混乱していく。そうしてまた始まった連続殺人事件…。これはヤツの仕業なのか?

Cast profile

ソル・ギョング
ソル・ギョング【キム・ビョンス役】
1968年5月1日生れ。舞台役者としてキャリアをスタートさせ、第37回韓国大鐘賞の主要5部門を独占したイ・チャンドン監督の社会派ドラマ『ペパーミント・キャンディー』(00)で注目を集める。同監督と再タッグを組んだ『オアシス』(04)、『シルミド /SILMIDO』(04)などで、日本でも知られるようになる。プロレスラー力道山の生涯を描いた日韓合作『力道山』(06)では、20キロ以上増量して日本語も修得する周到な役作りで力道山を好演した。また、行定勲監督が参加したオムニバス映画『カメリア』(11)内の「Kamome」で吉高由里子と共演。最近では『ソウォン/願い』(14)や『監視者たち』(14)に出演している。
キム・ナムギル
キム・ナムギル【ミン・テジュ役】
1980年3月13日生れ。『後悔なんてしない』(08)で映画初主演を果たす。その後『美人図』(10)『パイレーツ』(15) 『ワン・デイ 悲しみが消えるまで』(17)等やTVドラマに多数出演し日本での人気を不動のものとする。『無頼漢 渇いた罪』(15)ではチョン・ドヨンと共演しカンヌ国際映画祭に初参加。TVドラマでは「グッバイ・ソロ」(06)「恋人」(06)「善徳女王」(09)「赤と黒」(10)「サメ~愛の黙示録~」(13)等に出演し幅広い役柄で活躍している。2017年11月17日からはドラマ「名不虚伝<ミョンブルホジョン>(原題)」が放送されている。
キム・ソリョン
キム・ソリョン【キム・ウンヒ役】
1995年1月3日生れ。日本でも大人気のガールズグループAOAのメンバー。グループ活動だけでなく女優としても活躍。イ・ボヨン、パク・へジン共演のドラマ「いとしのソヨン」(12)でデビューし、イム・ジュファン主演「おバカちゃん注意報~ありったけの愛~」(13)でも好演。その後もイ・ミンホ、キム・レウォン共演『江南ブルース』(15)や韓国のウェブマンガが原作の人間とヴァンパイアのファンタジーラブロマンス「オレンジ・マーマレード」(15)等に出演。
オ・ダルス
オ・ダルス【アン・ビョンマン署長役】
1968年6月15日生れ。日本でも注目を集めた『オールド・ボーイ』(04)で迫真の演技を披露し、『夏物語』(07)では、利川春史大賞助演男優賞に輝いた。その後『10人の泥棒たち』(13)『弁護人』(16)『7番房の奇跡』(14)『国際市場で逢いましょう』(15)『ベテラン』(15)等の韓国で1000万人を超える動員を果たした作品に立て続けに出演。出演作が累計1億人を突破する名実ともに韓国の国民的俳優である。他にも『パイレーツ』(15)、『トンネル 闇に鎖された男』(17)、イ・ビョンホン主演『MASTER/マスター』(17)に出演。
監督 ウォン・シニョン
監督 ウォン・シニョン
1969年10月23日生れ。チェ・ミンソ主演のホラー映画『鬘 かつら』(06)、キム・ユンジン主演のサスペンス映画『セブンデイズ』(09)で注目される。更に人気俳優、コン・ユを主演に迎えた『サスペクト 哀しき容疑者』(14)では、ハードなアクションシーンやカークラュシュを盛り込み韓国版“ボーン・アイデンティティー”と言われ高く評価されるなど、次回作を期待され続ける実力派監督である。
原作 キム・ヨンハ
1968年生れ。延世大学経営学科修士課程修了。95年「鏡についての瞑想」で作家デビューして以来精力的に作品を発表し、韓国の主要な文学賞は全て受賞。質・人気ともに高い作家である。日本でも「阿娘はなぜ」(白帝社・08)「光の帝国」(二見書房・08)が刊行されているほか、欧米でも盛んに翻訳、出版されている。本作の原作「殺人者の記憶法」(クオン・17)は2017年10月30日に日本発売。
『殺人者の記憶法』
『殺人者の記憶法』キム・ヨンハ著/吉川凪訳
株式会社クオン
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