『ロブスター』×『動物占い』あなたが変換される動物はこれだ!!

監督・脚本:ヨルゴス・ランティモス 『トータル・リコール』コリンファレル 『ナイロビの蜂』レイチェルワイズ 『記憶探偵と鍵のかかった少女』ジェシカバーデン 『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』オリビアコールマン 『アグリー・ベティ』アシュレージェンセン 『ビフォア・ミッドナイト』アリアーヌラベド 『籠の中の乙女』アンゲリキパプーリァ 『少年は残酷な弓を射る』ジョン・C・ライリー 『美女と野獣』レアセドゥ 『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』マイケルスマイリー 『007 スペクター』ベンウィショー

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質問しない。それがこの“コメディ”を楽しむ鍵となる。
母国ギリシャで『籠の中の乙女』(12)、『アルプス(原題)/Alps』などの映画を撮ってきたヨルゴス・ランティモスの初の英語作品となる本作で、観客はいきなり彼の独特な世界に放り込まれる。そこで大事なのは、観客もまずルールに従い、受け入れてみること。そこにはユートピアとは逆のディストピアの系譜が流れている。近い未来なのか遠い未来なのか、国家が市民にルールを押しつけ、市民はそれに従っている。それに従っている者は “街”で普通に暮らしている。そしてひと度“独身者”になると、ホテルという矯正施設へ 連行されるのだ。そのパートナー教育では、相方がいることがいかに有益かを刷り込まれる。観客は主人公と同じように戸惑いながら矛盾を経験する。だが忘れてはいけないのは本作が実はコメディであるということ。そこには監督同様、表情を変えない“笑い”が眠っている。

『ロブスター』を観たとき、心が震え、感動した。
     いまだに映画のすべてを理解できているわけではないが、
           ヨルゴス(監督)は1つの価値観を観客に押しつける監督ではないんだ
                                   ―コリン・ファレル

ストーリー
あなたは何の動物になりますか?“独身者”は、身柄を確保されホテルに送られる。そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、自ら選んだ動物に変えられ、森に放たれる。そんな時代、独り身になったデヴィッドもホテルに送られ、パートナーを探すことになる。しかしそこには狂気の日常が潜んでいた。しばらくするとデヴィッドは“独身者”が暮らす森へと逃げ出す。そこで彼は恋に落ちるが、それは“独身者”たちのルールに反することだった―。
【コリン・ファレル/デヴィッド】1976年5月31日生れ、アイルランド出身。ジョエル・シューマカー監督に見いだされ『タイガーランド』(01)でハリウッド・デビュー。同監督の『フォーン・ブース』(03)で電話ボックスに閉じ込められた男を演じ、彼の代表作となる。『マイノリティ・リポート』(02)や『マイアミ・バイス』(06)、『Dr.パルナサスの鏡』(10)など立て続けに話題作に出演。その後、『トータル・リコール』(12)、『ウォルト・ディズニーの約束』(14)にも出演。現在は、『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフ映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016年公開)の出演が予定されている。
【レイチェル・ワイズ/近視の女】1970年3月7日生れ、イギリス出身。『ナイロビの蜂』(06)の演技が絶賛され、アカデミー賞助演女優賞他獲得。人気シリーズの『ハムナプトラ』シリーズ、『マイ・ブルーベリー・ナイツ』(08)、『ラブリーボーン』(10)、『ドリームハウス』(12)『オズ はじまりの戦い』(13)など、多様な作品に出演。舞台でも活躍し、主演女優の部門でローレンス・オリヴィエ賞を受賞している。今後は第68回カンヌ映画祭を賑わしたパオロ・ソレンティーノ監督の『グランドフィナーレ』、そしてデレク・シアンフランス監督の『ザ・ライト・ビトウィーン・オーシャンズ(原題)/The Light Between Oceans』が控えている。夫は『007』シリーズのダニエル・クレイグ。
【レア・セドゥ/独身者たちのリーダー】1985年7月1日生れ、フランス出身。フランス映画、ハリウッド映画から映画祭作品まで出演する注目度No.1の女優。『イングロリアス・バスターズ』(09)、『ロビン・フッド』(10)、『ミッドナイト・イン・パリ』(12)、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(11)などに出演。『マリー・アントワネットに別れをつげて』(12)ではセザール賞主演女優賞にノミネートされる。『アデル、ブルーは熱い色』(14)に主演し、2013年カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞。その後、『美女と野獣』(14)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)、『SAINT LAURENT/サンローラン』(15)にも出演。ベン・ウィショーも出演の『007 スペクター』(15)にボンドガールとして登場。
【ベン・ウィショー/足の悪い男】1980年10月14日生れ、イギリス出身。2003年、ロンドンの王立演劇学校を卒業。ローレンス・オリヴィエ賞にノミネートされ、大絶賛を受けたハムレットの舞台をきっかけに『パフューム ある人殺しの物語』(07)の主役に抜擢される。その後、『アイム・ノット・ゼア』(08)『テンペスト』(11)などに出演。『007 スカイフォール』(12)にQ役として出演し注目が集まる。
『クラウド アトラス』(13)や『追憶と、踊りながら』(15)などに出演。『007 スペクター』(15)で再びQとして登場。
『白鯨との闘い』(16)や『リリーのすべて』(16)と続々と出演作が公開され、『パディントン』(16)では、くまのパディントンの声を演じる。
【ジョン・C・ライリー/滑舌の悪い男】1965年5月24日生れ、アメリカ出身。60作以上の映画に出演し、彼の作品は、アカデミー賞やトニー賞、アメリカン・スピリット賞、グラミー賞など、数々の賞を受賞してきた。その後も『シン・レッド・ライン』(99)、『マグノリア』(00)、『シカゴ』(03)、『ギャング・オブ・ニューヨーク』(02)、『アビエイター』(05)、『おとなのけんか』(12)、『少年は残酷な弓を射る』(12)数々の作品に参加。最近では、ジェームズ・ガン監督の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(14)にも出演。ディズニーのアニメ映画『シュガー・ラッシュ』(13)では、主役ラルフの声を務めた。
【ヨルゴス・ランティモス/監督・共同脚本・製作】1973年生れ、ギリシャのアテネ出身。初の長編映画がトロントとベルリンの映画祭で上映され、批評家から称賛される。2作目の長編映画『籠の中の乙女』(12)は、2009年・第62回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリを獲得し、世界中の映画祭で数々の賞を受賞し、2011年にアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされる。『ロブスター』は初の英語作品であり、全編アイルランドで撮影された。
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