
吹奏楽の欧州決勝コンクール出場チームを選ぶ大会に参加したベルギーのフランドル地方の楽団〈サン・セシリア〉。ライバルチームであるワロン地方の〈アンナバン〉の演奏に圧倒されながらも「必ず勝つ」という決意のもと演奏した結果は、〈アンナバン〉と同点1位。見事欧州決勝コンクール進出にこぎつける。しかし、チームの要であるトランペット奏者のウィリーが心臓発作で演奏直後に舞台上で突然死してしまう。悲しみに暮れる〈サン・セシリア〉のメンバーたちはエースを失い、戦意喪失気味になる。しかし、コンクールの期日は待ってくれない。葬儀の後、彼の死を無駄にしないためにもメンバーたちはある作戦を思いつく。それは、〈アンナバン〉の天才トランペット奏者ユーグをチームにスカウトし、勝ち上がることだった。