映画『エヴァ』公式サイト

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ハドリー・チェイス原作の傑作 サスペンス「悪女イヴ」映画化!

ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA他にて7.7(土)よりロードショー

ハドリー・チェイスの傑作小説「悪女イヴ」を原作に、魔性の女にして娼婦エヴァを演じるのは、フランスの至宝と呼ばれるイザベル・ユペール。『エル ELLE』でアカデミー賞主演女優賞ノミネートも記憶に新しい。そしてエヴァによって堕ちていく美しい作家を繊細に演じたのは、『たかが世界の終わり』のギャスパー・ウリエル。ユペールは「ハドリー・チェイスは私のためにこれを書いたという感じがした。演じているということを忘れてしまう。」と言うほどのめり込んだ。

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新進作家の美しい男ベルトランは、盗作した作品をもとにパリでのし上がっていく。当然2作目を期待されるがペンは進まず、出資者からは矢の催促が。
そこで執筆の為、アルプスはアヌシーの別荘に行くと、吹雪で立ち往生した男女が窓ガラスを割り中でくつろいでいた。腹を立てたベルトランは、バスタブにつかっていた娼婦エヴァに文句を言おうと近寄るが、一瞬で彼女に心を奪われてしまう。次作の題材という理由で、その後もエヴァに近づくが、冷たくあしらわれ苛立ちを募らせていく。ベルトランの婚約者はエヴァと彼の関係を疑い、彼の出資者までがエヴァに近づこうとする。そうして、周囲の人々も巻き込み、彼らは官能と破滅の道を突き進んでゆく――。

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イザベル・ユペール ISABELLE HUPPERT
エヴァ[娼婦]

1953年3月16日、パリ生れ。ヴェルサイユの音楽・演劇学校やパリの国立高等演劇学校などで学び、『夏の日のフォスティーヌ』(72)で映画デビュー。その後、次々と名監督の作品に出演を重ね、フランソワ・オゾン監督の『8人の女たち』(02)ではベルリン国際映画祭銀熊賞(芸術貢献賞)を獲得。他には第66回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(監督賞)受賞ミア・ハンセン=ラヴ監督の『未来よ こんにちは』(17)に出演。ポール・ヴァーホーヴェン監督の『エル ELLE』(17)では第89回アカデミー賞R主演女優賞にノミネートされるなどフランスを代表する演技派女優として国際的にも活躍する。最近ではハネケ監督との4度目のタッグとなる『ハッピーエンド』(18)に出演。
ギャスパー・ウリエル GASPARD ULLIEL
ベルトラン・バラデ[新進作家]

1984年11月25日、パリ郊外ブローニュ=ビヤンクール生れ。12歳からTVを中心に俳優として活動。01年『ジェヴォーダンの獣』で本格的な映画デビューを飾る。それが名匠アンドレ・テシネ監督の目に止まり『かげろう』(04)でヒロイン、エマニュエル・ベアールの相手役に抜擢され、期待の新星として注目を集める。その後多くの作品に出演し注目を集める。その後、グザヴィエ・ドラン監督の『たかが世界の終わり』(17)では、セザール賞主演男優賞を見事受賞した。イザベル・ユペールとはリティ・パニュ監督の『THE SEA WALL』(未・08)で共演している。
ジュリア・ロイ JULIA ROY
カロリーヌ[ベルトランの婚約者]

ドン・デリーロの小説「ボディ・アーティスト」をベースにしたブノワ・ジャコー監督のゴースト・ストーリー『Never Ever』(未・16)でヒロインを演じると共に脚本も担当。2016年・第29回東京国際映画祭に出品され初来日を果たす。
マルク・バルべ MARC BARBE
ジョルジュ・マーラン[エヴァの夫]

1961年5月6日生れ。フランスで舞台、映画、テレビなどで長年活躍し、ショートフィルムで監督・脚本を何度か担ったこともある。シャンソン歌手エディット・ピアフの生涯を描いた『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』(07)やクロード・フランソワの栄光とその知られざる実像を描き出す音楽伝記ドラマ『最後のマイ・ウェイ』(13)、ドイツ占領下のフランスを舞台に17歳のレジスタンス少年の身に起こった実際の悲劇をもとに描く『シャトーブリアンからの手紙』(14)などに出演。
リシャール・ベリ RICHARD BERRY
レジス・グラン[ベルトランの出資者。ジャン・ルイと名乗ることも]

1950年7月31日、パリ生れ。フランス国立高等演劇学校にて演劇を学び、1970年代にデビュー。1980年代に入ってから『愛しきは、女/ラ・バランス』(85)『男と女II』(87)等に出演し注目を集める。その後アレクサンドル・アルカディ監督、ソフィー・マルソー主演『熱砂に抱かれて』(93)、同監督『流血の絆』(94)などに出演し、フランスを代表する俳優の一人となる。アニメ映画『コルトマルテーズ 皇帝の財宝を狙え!』(04)は、主役の声を演じる。01年からは監督業も始め、『ぼくセザール 10歳半 1m39cm』(04・監督・脚本)やジャン・レノ主演『バレッツ』(11・監督・脚本)などのメガホンをとっている。

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監督 ブノワ・ジャコー BENOIT JACQUOT

1947年2月5日フランス、パリ生れ。マルグリット・デュラスの助監督として映画界に入る。ヘンリー・ジェイムズの小説を映画化した『鳩の翼』(未・81)で初めてイザベル・ユペールとタッグを組み、三島由紀夫の小説を現代のパリに移した98年の『肉体の学校』でもユペールを主演に迎える。89年の『デザンシャンテ』では、主演のジュディット・ゴドレーシュがセザール賞の有望若手女優賞にノミネート。95年の『シングル・ガール』では、主演のヴィルジニー・ルドワイヤンがプラハ国際映画祭 最優秀女優賞を獲得。『発禁本 SADE』(03)では名優ダニエル・オートゥイユがサド侯爵を演じる。『マリー・アントワネットに別れをつげて』(12)、第65回ベルリン映画祭コンペ部門選出の『小間使いの日記』(未・15)でレア・セドゥを主演に迎える。ほとんどの監督作品で脚本も手掛けている。03年にはロイヤル・オペラ・ハウスにてジュール・マスネの歌劇「ウェルテル」を演出し、オペラ演出家としてもデビューを果たす。2005年・第58回カンヌ国際映画祭では審査員を務める。
原作小説 ジェイムズ・ハドリー・チェイス
JAMES HADLEY CHASE


1906年12月24日、ロンドン生れ。本名はルネ・ブラバゾン・レイモンド。10代の頃から書店関係の仕事をする中でアメリカ・ギャング小説の需要が多いことを知り、1939年に完全なアメリカン・スラングと暗黒街の知識に彩られた処女作「ミス・ブランディッシの蘭」で作家デビューを果たすと瞬く間に大反響を呼び一躍ベストセラーとなる。しかし、過激な暴力描写が問題視され、一度絶版になってしまう。生涯で発表した作品は、前出のようなギャングもの、「悪女イヴ」などの悪女もの、「プレイボーイ・スパイ」に代表されるスパイ・アクションといった具合に作風は幅広い。「悪女イヴ」は1945年に出版された。作品の舞台はアメリカだが、アメリカを訪れた経験のないハドリー・チェイスは、ロードマップをもとに舞台を設定し、ストーリーを書き進めた。主人公が娼婦イヴと出会ったことにより人生の破滅へ向かうさまを生々しく描き、彼の代表作の一つとなる。軽快なストーリー・テリングとひねりの利いたどんでん返しの結末で新作が発表されるたびに読者を惹きつけた。別名レイモンド・マーシャルなどいくつかのペンネームを持つ。1985年2月6日78歳で没。
イザベル・ユペール
ギャスパー・ウリエル
ジュリア・ロイ
マルク・バルベ
リシャール・ベリ

監督:ブノワ・ジャコー
脚本:ブノワ・ジャコ―/ジル・トーラン
『エル ELLE』
『たかが世界の終わり』

『シャトーブリアンからの手紙』
『ルビー&カンタン』

『マリー・アントワネットに別れをつげて』
『あさがくるまえに』